主人の仕事の関係で、海外で生活しています。
現在は主にアジアを数年ごとに移動して生活していますが、それぞれの国にはそれぞれの国の面白い習慣があります。
そのひとつに、鍵事情があります。
日本のマンションなどは、普通の鍵を使って出入りをするわけですが、最初に暮らした韓国は違っていました。
玄関のドアに備え付けになっている、電卓のようなものがその代わりでした。
まず最初に、自分の思う7桁の好きな番号を登録できます。
毎回出入りのたびに、その番号を入力して部屋に入ることができます。
言い換えれば、マンションのロビーにあるオートロックの集合番号のようなものです。
7桁もあるので、最初は覚えるのが大変でしたが、我が家は日本の家の電話番号をそこに登録して使用していましたので、さすがにそれは忘れることもなく、とりあえずは何の問題もなしに生活できました。
このスタイルの鍵は、他の人が暗証番号を見破ってしまったらどうしよう?などと、最初すごく不安になりましたが、さすがに7桁の日本の電話番号を地元の人が知るはずもなく、我ながら良い番号を設定できたと思いました。
暗証番号で出入りできるので、荷物が最小限に抑えられます。
特に女性の荷物は少ないので、持って歩かなくてもいいことがこんなにも快適なのかと、初めて思い知りました。
二カ国目に移動したのは、ベトナムです。
近年経済発展が目覚しいベトナムですが、さすが発展途上国です。
実際に暮らしてみると、様々なトラブルに見舞われます。
中でも最も我が家を煩わしたものは、家の中の部屋の鍵の問題です。
どういうことかというと、各部屋にはそれぞれ鍵が付いているのですが、いかんせんそれのクオリティが悪く、すぐに壊れてしまいます。
壊れるだけならまだしも、突然内側からロックされてしまい、外に出られなくなってしまったことが何度もあります。
家族が家に居る時でも怖いですが、一人で家に居る時にこの状態になってしまうと、相当怖いです。
おかげで、トイレに行くにも毎回携帯電話を持って入るようにしています。